突然ですがあなたは今の仕事でなくては駄目ですか?
今の仕事は好きですか?
あなたは好きなことを仕事にしたいと思ったことはありませんか?
『僕は好きなことが仕事になって、その仕事で経済的に不自由がないくらい稼ぎたい。』
と常々考えています。
あなたはどうでしょうか?
好きなことを仕事にして経済的に豊かになりたいと考えたことはありませんか?
僕がこんなことを考えるきっかけになったのは、サラリーマンとして就職した会社の仕事が好きだったのに、まったく経済的に豊かになれなかったからだと思います。
まず、好きな仕事につけたことはラッキーであったと思います。
それで十分だという方もいらっしゃるでしょうが、僕は違いました。
さらに経済的な豊かさを追求したかったんです。
僕は民間の天気予報の会社に就職をしました。
大学院で専攻していた流体力学を活用できる職場でした。
大学・大学院の研究室で大気大循環をテーマにした数値シミュレーションを学んでいた僕にとって、この仕事は楽しくて仕方がありませんでした。
各種さまざまな気象データをもとに解析した気象現象をレポートにまとめたり、時には国の事業に関わる仕事にも従事しました。
・雪国におけるピンポイント降雪・積雪予測(道路レベル)
・高速道路建設における周囲地域の気象現象の変化予測
・宇宙開発事業団(同時はNASDA)のHⅡ-A打ち上げ補助
・全国太陽光発電エネルギー取得量算出
・風力発電エネルギー取得量算出
ちょっと一部だけ掲載してみました。
特殊な仕事内容だと思います。
僕にはそれが楽しくてたまりませんでした。
しかし、「やりがい感」に反面して「経済的な豊かさ」はまったく納得ができるものではありませんでした。
ボーナスが出たのは入社1年目と2年目のみで、あとはまともに出ませんでした。
僕は約10年間、この会社で働いていましたので残りの8年間はほとんどボーナスが出ませんでした。
しかし、好きな仕事であったため、すぐに辞めるという発想には至らなかったし、好転するかもしれない、または社員みんなでがんばって好転させようという意識もありました。
この仕事が好きだから、この仕事で経済的に豊かになりたいとも思っていました。
なぜ、経済的に豊かになれなかったのか?
今、あらためて考えると以下の要因が考えられます。
・ボーナスが出なかった/年収がなかなか上がらなかった
・選択した業界の需要の問題
・お金の使い方が間違っていた
・将来に対して無計画だった
・特に人生の目的・目標とかがなかった
ボーナスがでない、年収が上がらないというは従業員からするとふざけるなって感覚だと思いますが、経営者からすると会社の業績が上がらず、会社を存続させることを考えたら当たり前。
お前らは「会社が潰れても」大丈夫なのか!って心の声が聞こえてきそうです。
大丈夫ならば好きだからとかではなく、もっと給料の良い仕事に就けばいいだけだと思います。
この業界の需要の問題が一つの要因として考えられます。
当時(今から10数年前)に関して言えば、お客さんが限られていたことで、気象情報という商品を有効活用できる分野を見出せていなかったと思います。
また、需要側に費用対効果がよく見て取れなかったのではないかとも思います。
あとは僕自身のことになりますが、お金の使い方や稼いだお金を今後どのように活用していくか?
はたまた大きな事を言えば僕自身の人生の指針が決まっていなかったこと。
僕なりではありますが、要因をこのように考えています。
僕の好きなこの仕事は、需要と供給のバランスが悪く、ビジネスとしては少し弱いものだったのかもしれません。
言い換えればまだまだ発展途上のビジネスだったのかもしれません。
実は『好きなことを仕事にする』は意外と簡単にできるのかもしれません。
しかし、その仕事に需要があるか。
そこの判断が必要となります。
需要がなければ、いくら好きなことを仕事にしても、続けることが困難になる可能性があるからです。
では、好きなことを仕事にしたいと思ったとき、どのように考えたらいいのでしょうか?
僕はこのように考えています。
① 自分の好きなもの、興味があるもの、趣味などを書き出す。
② なぜ好きなのか?興味があるのか?なぜ趣味にしているのかを書き出す。
③ 世の中の問題、もちろん自分の問題も書き出す。
④ ①で出したもので③が解決できないか想像してみる。
⑤ ④の繰り返し
① 自分の好きなもの、興味があるもの、趣味などを書き出す。
これは仕事に繋がるとか繋がらないとかこの時点で考える必要はなく、ただひたすらに自分の好きなもの、興味があるもの、趣味などを書き出す。
どんなものでも構わないと思います。
僕は漫画、パソコン、バスケットボール、大型熱帯魚の飼育、レッドビーシュリンプの飼育、ブランド物、ファッション...などなど、ファッションは広いので、その中でもシャツを集めること、とか、革靴とか鞄とか、カフス収集など細かく。
とにかくなんでも構いません。
仕事にできるできないの判断を勝手にしないこと。
これが重要なんです。
② なぜ好きなのか?興味があるのか?なぜ趣味にしているのかを書き出す。
書き出した好きなもの等に対して、なぜ好きなのかという理由や要素を書き出す。
例えば、バスケットボールならば、
・ かっこいいから
・ 健康、体力維持
・ 新しい出会いがあるから
など。
この理由については自分の理由なので、人の意見は全く関係ありません。
他人に見せるものではないため、これも自由に書いて下します。
その理由が少々可笑しくても一向に構いません。
①で出したものに対して、面倒でも全部やります。
③ 世の中の問題、もちろん自分の問題も書き出す。
世の中の問題とか書きましたが、これは極端に言えば自分が感じているくそったれなことや、何かのサービスに対する不満とか、これも何でも自分の主観で書き出す。
自分の主観ですから、世の中とか大きなことではなく自分の身の回りのことでも大丈夫♬
例えば、上司が加齢臭でやばすぎるとか。
どんなことでも良いので書き出す。
書きなぐる!!
書きまくる!!
なぜ、これが必要なのかはお分かりになると思いますが、問題を解決することが需要に繋がるということだからです。
④ ①で出したもので③が解決できないか想像してみる。
問題解決が需要に繋がる。
さらにその問題解決を自分の好きなことでやれたら。
これが「好きなことを仕事にする」という発想だと思います。
では、①で出したもので③の問題が解決できないか検討してみます。
これは文章にしてみた方がイメージがしやすいと思います。
例えば、以下のように。
バスケットボールで上司の加齢臭をなくす。
なんかできそう。
そしてバスケットボールの好きな理由で書いた以下の項目を使って問題解決ができないか無理やり考えてみる。
<< バスケットボールが好きな理由 >>
・ かっこいいから
・ 健康、体力維持
・ 新しい出会いがあるから
健康、体力維持の「健康」に注目すれば、加齢臭は身体に老廃物が溜まることでも発生するため、運動をすることによって新陳代謝も良くなり、老廃物が溜まりにくい身体作りができるのでは。
さらに上司とのコミュニケーションもアップして+αの効果が期待できるか。
まぁ、これはほんとに極端な例ですが、こんな感じで自分の好きなことと解決したい問題を結び付けていくのです。
ただ、それだけです。
そう、『風が吹いたら桶屋が儲かる』的な発想です。
⑤ ④の繰り返し
あとはこれの繰り返しです。
整合性が取れそうな組み合わせを作って行ってください。
その後、商品化したり、ビジネスモデル化して儲ける仕組みに組み上げていくためには、またそれなりの工夫が必要かもしれません。
それにはインバウンドマーケティングの手法を導入したりといろいろやり方はあると思いますので、そこは別で調べてください。
どんなものでもビジネスに繋がる。
ようはアイデアの問題です。
但し、そこに需要がないと経済的に豊かな状態にはなれないでしょう。
好きなことを仕事にする。
そしてさらに経済的に豊かな状態になる。
そのヒントになれば幸いです。