【自己啓発4YOU】『吉田松陰 覚悟の磨き方』という本との出会い

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本の題名は『覚悟の磨き方』
編訳者は池田貴将(いけだ・たかまさ)さん
発行所はサンクチュアリ出版
2013年6月10日初版発行
2013年8月10日第六刷発行

編訳者である池田貴将さんは世界No.1コーチと呼ばれるアンソニー・ロビンスさんから大学在籍中に直接指導を受けて、ビジネスの成果を上げる独自メソッドを開発された方です。そんな池田さんがご自分の著書というより、ある人物の教えを超訳したのがこの本になります。

ある人物とは型破りな日本人「吉田松陰」のことです。

吉田松陰は長州藩の下級武士の子どもが集めて『塾』をはじめます。
これがのちに伝説となった『松下村塾』です。

松下村塾からは、高杉晋作、伊藤博文(初代総理)をはじめとして、品川弥二郎(内務大臣)、山縣有朋(第三代/第九代総理)、山田顕義(國學院大學と日本大学の創設者)などの著名人が輩出されています。

松田松陰は「いかに生きるかという志さえ立たせることができれば、人生そのものが学問に変わり、あとは生徒が勝手に学んでくれる」と信じていました。
だから一人ひとりを弟子ではなく友人として扱い、お互いの目標について同じ目線で真剣に語り合い、入塾を希望する少年には「教える、というようなことはできませんが、ともに勉強しましょう」と話したといいます。

このような松陰の姿勢がのちの日本を変える人材を生んだのだと池田さんはおっしゃいます。

池田さんはこの本で、『本当に後悔しない生き方とは一体なにか。』をともに考えられたら嬉しく思う。とプロローグを締めておられます。

僕はこの本のプロローグを読んだだけで、ほとんど知らなかった吉田松陰という人物のことや、これからの自分の人生をどう生きていけばいいか?が判ったような気になりました。

そして中を読み進めることで、この本は僕にとっての人生のバイブルになるものだと確信しました。

松陰の言葉をいくつかのカテゴリーに分けてまとめて下さっています。

1. MIND (心)
 歳月は齢と共にすたるれど
 崩れぬものは大和魂

2. LEADERSHIP (士)
 士は過なきを貴しとせず
 過を改むるを貴しと為す

3. VISION (志)
 かくすればかくなるものと知りながら
 やむにやまれぬ大和魂

4. WISDOM (知)
 知は行の本たり
 行は知の実たり

5. FELLOW (友)
 親思ふ心にまさる親心
 けふのおとずれ何ときくらん

6. SPRIT (死)
 死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし
 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし

どのくだりが良かったとか、ここで紹介できるものはありません。
僕は全部でした。
本の内容すべてをここに書けるものではありません。

どんな方に読んでもらいたいか?

すべての日本人が読むべき本だと思います。

今から150年前に生きていた吉田松陰という人は、150年経った今も僕らに「本気で生きているのか?」と問いかけているのではないかと、池田さんもあとがきで述べられています。

僕もこの本を読んだ感想として、その通りだと感じました。

僕は本気で自分の人生を生きているのだろうか?

幕末の天才思想家『吉田松陰』は30歳という若さで亡くなりました。
でも、その考え方は150年経った今も生きています。

僕はすでに吉田松陰が亡くなった30歳という年を過ぎています。

それでも僕はまだ生きています。
生きている限り、この吉田松陰から投げかけられている「本気で生きているか?」という問いかけを常にこころに留めて歩んで行こうと思いました。

自分の人生が今までどうであれ、これからどうなるにしろ、自分の人生にまだ諦めきれないあなた、もしかしたらこれからの人生に必要なヒントが見つかるかもしれません。

一度この本を手に取ってみては如何でしょうか?